Unity決算 2024.03(1Q)
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Unityは第1四半期の戦略ポートフォリオの売上高が4億1500万〜4億2000万ドルになると予想していましたが、実際の売上高は4億2600万ドルで予想通りの結果となりました。
見通し
ポジティブな点:
ゲーミング市場と産業分野での成長機会が大きい
新CEOのリーダーシップによる事業戦略の推進
AIや混合現実(MR)などの技術革新への投資
収益性の改善に向けた取り組み
ネガティブな点:
第2四半期の売上高予想が前年比6〜7%減と低調
中国のゲーミング規制や広告市場の軟調などの外部要因の影響
技術革新のスピードと競合他社との競争激化
事業ポートフォリオの見直しによる一時的な影響
戦略的でない事業からの撤退を含むポートフォリオの見直しを完了した。
戦略的でない事業からの売上高は今後も減少し、今年末にはごくわずかになる見込み
第1四半期の業績について:
売上高は4億6000万ドルで、前年同期比8%減。主にポートフォリオの選択によるもの。
戦略的事業の売上高は4億2600万ドルで、前年同期比2%増。
非戦略的事業の売上高は3400万ドルで、前年同期比59%減。ポートフォリオの見直しによる撤退の結果。
GAAPベースの純損失は2億9100万ドル。
内訳は、リストラクチャリング費用2億1200万ドル、転換社債の買戻しに関連する6100万ドルの利益など。
これらを踏まえると、第1四半期の業績は以下のように解釈できます。
ポートフォリオの見直しに伴う非戦略的事業からの撤退により、売上高が大幅に減少した。
リストラクチャリングに関連する多額の費用が発生したため、純損失が拡大した。
ただし、戦略的事業の売上高は増加しており、中核事業への注力という戦略の方向性は示されている。
つまり、ポートフォリオの見直しによる一時的な影響が、第1四半期の業績を押し下げた格好です。Non-GAAPベースでは、これらの特殊要因を除外した上で、中核事業の実力を評価する必要がありますね。
前年同期の調整後EBITDA:2900万ドル
今期第1四半期の調整後EBITDA:7900万ドル
今後の見通しとして、戦略的事業の売上高が第2四半期は減少するものの、通期では増加に転じると予想されています。事業ポートフォリオの最適化により、中長期的には収益性と成長性の改善が期待されるのではないでしょうか。
ーミング産業について:
ゲーミング産業は年間2600億ドルの収益を生み出しており、モバイルゲームが最大の市場。
Unityは、ゲームエンジン、クラウドサービス、マネタイゼーションツール、Auraなどの統合的なソリューションを提供することで、顧客と株主により大きな価値を提供できると考えている。
基素.icon売り上げの業界別内訳は?
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PDFにはUnityの売上高の業界別内訳について詳しい数値は記載されていませんが、ゲーミング産業と他の産業(non-gaming industries)に大別して言及されています。
ゲーミング産業について:
ゲーミング産業は年間2600億ドルの収益を生み出しており、モバイルゲームが最大の市場。
他の産業(non-gaming industries)について:
自動車、製造、eコマースなどの産業分野で、順調に進捗している。
デジタルツイン、人機インターフェース、トレーニングとガイダンス、セールスとマーケティングなどの主要ユースケースに注力している。
Capgeminiとのパートナーシップにより、Unity のリーチと規模を大幅に拡大できると考えている。
また、戦略的事業と非戦略的事業の売上高については以下の記載があります。
戦略的事業の売上高: 第1四半期は4億2600万ドル(前年同期比2%増)。
非戦略的事業の売上高: 第1四半期は3400万ドル(前年同期比59%減)。ポートフォリオの見直しによる事業撤退の結果。
PDFの情報からは、Unityの売上高の大部分がゲーミング産業向けであり、他の産業向けの売上高は成長段階にあると推察されます。ただし、正確な業界別内訳は開示されていません。
投資家としては、ゲーミング産業におけるUnityの競争優位性と市場シェアの動向、および他の産業における事業機会の開拓状況を注視する必要がありますね。各業界における主要顧客の動向や、パートナーシップの進展なども重要な情報になるでしょう。
Transcript
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Unity Software社の2024年第1四半期決算報告の要点は以下の通りです。
新CEOにMatt Brombergが就任することが発表され、前CEOのJim Whitehurstは引き続き取締役会長を務める。Brombergは戦略的思考に優れ、ゲーム開発とマネタイゼーションの両面に精通している人物。
第1四半期は期待通りの業績。戦略的収益は2%増加、Createは17%増で堅調。EBITDAは前年比5000万ドル増加。大規模なコスト削減と事業ポートフォリオの見直しを完了。
ゲーム顧客との関係は改善。ランタイム料金について建設的な議論ができている。
下期にかけて成長加速を見込む。Createはサブスクリプション拡大、Growはマネタイゼーションソリューションの改善とデータ活用によるROAS向上で牽引。
Create事業とGrow事業の統合を進め、ゲーム顧客へのワンストップサービスを強化する。
通期ガイダンスは戦略的ポートフォリオの収益のみ示し、EBITDAは全社ベースで示す。
Playable広告など一部の顧客テストで良好な結果。下期以降の業績への寄与に自信。
長期的な見通しは非常に楽観的。ゲーム業界で不可欠な存在であり、他産業への成長機会も大きい。
質疑応答を一問一答形式で要約します。
Q (Andrew Boone, JMP Securities): 下期の成長ドライバーについて詳しく説明してほしい。
A (Luis Visoso & Jim Whitehurst): データ活用の取り組み強化や顧客テストの良好な結果が下期の成長を牽引する。具体的には、データ統合・分析の改善、機械学習モデルの高度化などを進めている。
Q (Jason Bazinet, Citi): 決算説明資料の株式数が増加しているが、理由は?
A (Luis Visoso): リストラに伴う影響で若干の増加があった。大きな変化ではない。
Q (Michael Funk, BofA Securities): マネタイゼーション改善の取り組みと競合との比較は?
A (Jim Whitehurst): テスト結果は良好で、大手顧客からの評価も上々。AppLovinに肉薄する水準まで改善できる見通し。 Grow事業は、ゲームの収益化を支援するツールやサービスを提供しています。具体的には、ゲーム内広告の配信・管理ツールや、課金システムの提供、ユーザー分析ツールなどがあります。ゲーム開発者はこれらを活用することで、ゲームの収益を最大化することができます。
UnityはCreate事業とGrow事業を統合し、ゲーム開発から収益化までをワンストップでサポートすることを目指しています。
Q (Clark Lampen, BTIG): Plus版からPro版へのアップグレード状況は?第2四半期の各セグメント見通しは?
A (Jim Whitehurst & Luis Visoso): アップグレードは期待以上に進捗。第2四半期はCreate事業が引き続き堅調な見通し。
Q (Parker Lane, Stifel): Capgeminiとのパートナーシップの進捗は?
A (Jim Whitehurst): まだ具体的な成果には言及できないが、SIerとの連携強化で中長期的に業界ソリューション事業が拡大すると見込んでいる。
Q (Joshua Tilton, Wolfe Research): 下期の成長加速について、コメントの背景は?
A (Luis Visoso & Jim Whitehurst): 顧客とのやりとりや社内テストの結果を受けての発言。まだ売上に反映されていないが、下期には徐々に良い影響が出るはず。
Q (Matthew Cost, Morgan Stanley): データ共有の取り組み状況は?
A (Jim Whitehurst): 新製品の投入を控えているため、具体的な顧客との協議はこれから。ゲーム開発とマネタイゼーションの両面でメリットのある取り組み。
Q (Gili Naftalovich, Goldman Sachs): Create&Grow統合の効果はいつ頃出るか?EBITDAの考え方は?
A (Luis Visoso): 統合効果は下期以降に出てくる見通し。EBITDAはデータ関連投資を積極化しつつ、全体として着実な改善を目指す。
Q (Bernie McTernan, Needham): ランタイム料金を巡る顧客の反応は?Grow事業へのマクロ影響は?
A (Jim Whitehurst): 顧客との建設的な議論が進んでおり、懸念は徐々に払拭されている。Grow事業へのマクロ影響は限定的と見込む。
基素.icon経営陣のトーンは全体的に楽観的なのですか?
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CEOのJim Whitehurst氏は、短期・長期の見通しについて前向きな発言が目立ちました。ゲーム業界でのUnityの確固たる地位や、他産業向けソリューション事業の成長可能性に強い期待感を示しています。また、足元の事業状況についても、顧客との関係改善や主力製品の開発進捗などを理由に、通期計画の達成に自信を見せています。
CFOのLuis Visoso氏も、第1四半期の業績が期待通りだったことを強調し、大規模なコスト削減と事業ポートフォリオの見直しが完了したことに言及しています。下期に向けては、Create事業とGrow事業の双方で成長施策を進めることで、業績の加速を見込んでいる様子がうかがえます。
投資判断
売り上げマイナス成長が気になる!
アナリスト予想よりマシではあった
リストラがQ1にほぼ達成したのは前からのアナウンス通り
マネタイズツールとともに明らかに生成AIをやるべきだがどうなるだろうか?
ダウンサイドは?
モバイルゲーム業界の低迷
競合他社との競争激化
ゲームエンジンや収益化ツールの分野では、Epic GamesやAppLovinなどの強力な競合が存在します。これらの企業との競争が激化し、シェアを奪われるリスクがあります。
ノンゲームがうまくいくか?
主要顧客の動向
Unityは大手ゲーム会社との取引が収益の柱となっています。これらの顧客の事業戦略や内製化の動きによっては、Unityの業績が影響を受ける可能性があります。
マクロ経済の悪化